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景気と金利の関係

以前、為替相場と物価の関係、金利と物価の関係、金利と為替相場の関係について取り上げ、それらが密接な関係にあると申し上げました。

今回のテーマ、景気と金利についても実はお互い密接な関係があります。

一般的には、景気が良くなると金利は上がり、景気が悪くなると金利は下がる傾向にあります。このようにいわれるのは、景気の良し悪しがお金の需要と比例関係にあるからです。

では、具体的に、景気が良くなると金利が上がるメカニズムについて見ていきましょう...

まず、個人の側からみますと、景気が良くなれば当然給料等が増え所得が増加しますので、その結果、マイホームを購入したり、自動車を買い換えたりなど大型の消費需要が喚起されます。

こういった高額商品を購入するに当たっては、銀行などから借り入れたりする必要がありますので、お金の需要が増えるということになります。

一方、企業の側からみますと、景気が良くなって個人が物を買ってくれるようになると、その消費に追いつこうと生産を新たに増やすようになります。そのためには、当然、人を増やさなければならないでしょうし、また、機械等を購入したり工場を新たに建設するなど、設備投資をする必要がでてきます。

これは、通常は銀行などの金融機関からの借入や社債を発行することによって資金の調達がなされますので、その結果、お金の需要が増えるということになります。


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このように、景気が良くなると、個人や法人のお金の需要が増えますので、金利は徐々に上がっていくことになるのです。

では、次に、景気が低迷すると金利が下降するメカニズムについてみてみましょう...

まず、個人の側からみますと、景気の低迷によって個人は消費を控えるようになりますので、消費が全体的に落ち込んでいきます。また、ローンなども極力避けるようになりますので、借入もしないようになるでしょう。

一方、企業の側からみますと、個人消費の落ち込みにより、全体的に物が売れなくなりますので、企業は新たな設備投資なども行わなくなり、減産体制に入ります。

そうなるとお金を借りる必要もなくなりますので、銀行等の金融機関からの借入も必要なくなります。

このように、景気の低迷によって、個人や法人のお金の需要が減るため、金利は徐々に低下していくことになるのです。


▼関連トピック

為替レートと物価の関係

為替と物価はどのように関係しているのでしょうか?

一般的には、国内の物価が上昇すると円安になり、その逆に、国内の物価が下落すると円高になるといわれています。

為替レートと物価の関係を具体例で示しますと・・・

仮に、日本とアメリカで全く同じチョコレートが、1ドル=100円のときに、日本でもアメリカでも1個買えるとします。

その後、日本の物価だけが上昇して、日本のハンバーガーの値段が120円になったらどうなるでしょうか?

もちろん、日本では120円出さないとハンバーガーを買うことはできませんが、アメリカでは今までと同じように1個のハンバーガーを買うことができます。

このように、日本の物価が上昇して1ドルが100円から120円になったということは、1ドルが100円から120円の価値を持った、つまり、円の価値が小さくなったということができます。

100円だったものが120円出さないと買えなくなったのですから、円の価値が下がったというのは理解できると思います。

これがすなわち、円安ドル高になったということなのです。円安というのは円の価値が安くなったと覚えておくとわかりやすいと思います。

一般的には、日本国内の物価が上がると円安・ドル高に、逆に、日本国内の物価が下がると円高・ドル安になります。

このような考え方を「購買力平価説」に基づいた考え方といいます。長期的な為替トレンドを説明する際によく使われる考え方です。

購買力平価説というのは、「2国間の為替レートというのは、各国の通貨の購買力が等しくなるように決定されたものであって、さらに通貨の購買力というのは、その国の物価水準の逆数に比例する」という考え方をいいます。

先程のハンバーガーの例でもう少しわかりやすくいうと、同じハンバーガーだったら、日本でも外国でもその価値は同じということです。

では、購買力平価説をもう少し具体的にみてみましょう。

たとえば、米国でハンバーガーが2ドル、日本では200円、ハンバーガーは同じ価値のものだと仮定すると、2ドル=200円ということになりますので、ここから1ドル=100円という値が導き出されることになります。

基本的にはこれが購買力平価説の考え方になります。

といっても、これはあくまでも机上の理論なので、マーケット(市場)がこの通りに動くわけではありません。

しかしながら、中長期的な為替相場の動向を見る際に、多くの為替ディーラーがこの考え方を支柱に据えているということはよくいわれていることですので、参考にしてみるのもよいと思います。


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