オーストラリア・ドルの特徴・値動き・買い材料・リスク要因...

オーストラリア・ドルの特徴は?

オーストラリア・ドルは、1980年代後半には
10%を超える預金金利があったことでも知られている
代表的な高金利通貨です。

 

日本人の保守的な資産運用にもマッチしているためか、
当時から、オーストラリア・ドルへの投資は
人気が高かったようです。

オーストラリア・ドルの値動きは?

オーストラリア・ドルの基本的な値動きは、
アメリカの経済状況や金融政策に影響を受ける
と言われています。

 

ただし、2000年以降は、欧米のヘッジファンドの動きが
相場に大きな影響を及ぼしていると言われています。

 

2000年3月頃まで、
オーストラリアからアメリカの資本が引き上げられ、
また、ユーロ安の影響も受けたために、
オーストラリア・ドルは、ドルや円に対して下落を続けました。

 

その後、2002年以降は、アメリカの金融緩和、
ユーロ市場の上昇などを背景に
オーストラリア・ドルは上昇に転じています。

 

ちなみに、2004年2月には、AUD/円は85円を突破し、
その後、一時75円付近まで下落するものの、
2005年には反発して86円を突破しています。

 

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オーストラリア・ドルの買い材料は?

オーストラリア・ドルの明るい材料としては、
将来的に、アジア地域との貿易機会の拡大によって、
オーストラリア経済の継続的な成長を促す
という見解があります。

 

また、オーストラリアは資源国ですので、
金や鉄鉱石などが豊富です。

 

2005年に入ってからの原油高も、
オーストラリア経済にはプラスの影響を与えています。

オーストラリア・ドルのリスク要因は?

オーストラリア・ドルのリスク要因としては、
アメリカの利上げが継続的に行われ、
金利差が縮小した場合には、
オーストラリア・ドルが売られる可能性があることがあげられます。

 

また、スワップ金利を目的に
安易にオーストラリア・ドルを買うのは
リスクが大きいと言わざるを得ません。

 

といいますのも、実際、1997年から2000年にかけて、
オーストラリア・ドルを買っていたとしたら、
金利は受け取れますが、
為替変動により資金を減らすことになっているからです。

 

同様のことは、サブプライムショック後の2008年にもいえます。

 

2008年7月末には104円台を付けていましたが、
その年の10月には55円台前半まで急落し、
わずか3か月足らずで50円近くも暴落しています。

 

オーストラリア・ドルの人気は今後も続くと思われますが、
買い時は間違えないようにしたいところです。

 

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