損切りに失敗したケースとは?@
これは、自分が最初から不利な状態に
置かれたときに陥りがちなケースです。
例えば、米ドルが下がると考えて、
1ドル=105円で米ドルを売ったとします。
米ドルは上昇しても
せいぜい1ドル108円くらいまでと考えていたので、
1ドル=109円で損切りの注文を出していたとします。
損切りに失敗したケースとは?A
その後、米ドルが徐々に上昇し、
1ドル=109円付近になってきたときです。
当初のトレードプランでは、
この時点で損切り(買戻し)をする予定だったにもかかわらず、
急に1ドル=109円をつけた後、
ドル安に転じるような気がしてきたので、
そこで損切りの注文を取り消すだけでなく、
さらに売り増しをしてしまいます。
ところが、米ドルはその後もどんどん上昇してしまい、
投資資金を全部使い尽くしてしまうというケースです。
このケースは、損切りすることへの嫌悪感からくる
泥沼の状態といえます。
これは、自分が損切りしてしまった後、
相場が戻ったらどうしようという漠然とした恐怖感が、
自己の判断に影響を及ぼしているものと思われます。
その結果、何の根拠もないまま、
当初のトレードプランを変更してしまったといえます。
最初に決めたことを守ることが重要
どこで相場に入り、
どこになったらやめるのかなど、
トレードを始める前に、
よく考えた上で
自分のトレードプランをしっかり決める必要があります。
まったく予想外の出来事などがない限り、
最初に決めたことを守ってトレードをする精神力が重要です。
そうでなければ、大事な自分のお金が
あっという間に市場に食い尽くされてしまいますので、
注意が必要です。