銀の投資需要は?@
銀の投資需要については、
2006年には2202トンだったものが、
2007年には801トンと急減しています。
これは、おそらく大口の機関投資家、
すなわちヘッジファンドが2007年に購入した分を、
利益確定のために売却した可能性が高いと考えられます。
銀の投資需要は?A
ヘッジファンドの場合、
扱っている金額が大きいことから、
彼らの売買によって、
銀価格が上昇したり下降したりします。
なので、ヘッジファンドの売買のタイミングには
注意しておく必要があるといえます。
とはいえ、「買い」よりも「売り」のほうが多い場合には、
需要側ではなく、
供給側でカウントされるはずですから、
ヘッジファンドが大量に売却したとしても、
なお買っている機関投資家がいることになります。
年金基金は銀も長期保有?
銀ETFはを買っているのは、
年金基金と見られていますが、
年金基金は、長期保有が前提ですから、
価格の上昇要因となります。
つまり、金(ゴールド)も銀も、
次のようなことがいえそうです。
■ヘッジファンド
⇒ 短期売買を繰り返すので、そのたびに価格は変動する。
■年金基金
⇒ 長期保有が前提なので、価格の下支え要因となる。
銀ETFの影響は?
銀ETFの影響力は、大きいといえます。
というのは、
2005年、銀ETFの上場がうわさされただけで、
投資マネーが銀市場に流入し、
銀価格を押し上げたからです。
2006年4月に、最初の銀ETFが
アメリカン証券取引所上場するや、
銀価格の上昇はさらに加速し、
ついには15ドルの高値をつけました。
このように、銀ETFの登場は
銀市場に多大な影響を与えました。