1トロイオンス=2,000ドルだったら?@
前述のケースと同様に、
もし国際金価格が
1トロイオンス=2,000ドルで一定とします。
このとき、ドル/円相場が、1ドル=90円から91円と
1円の円安が進んだ場合を考えてみます。
1トロイオンス=2,000ドルだったら?A
まず、1ドル=90円のときの国内金価格は、
次のように計算できます。
⇒ 2,000ドル÷31.1035g×90円=5,787.13円
次に同様に、1ドル=91円のときの国内金価格は、
次のように計算できます。
⇒ 2,000ドル÷31.1035g×91円=5,851.43円
これを比較してみますと、
ドル/円相場の1円の変動に対して、
1グラム当たりおよそ64円ほどの
変動(上下)をしていることがわかります。
この例から、次のようなことがわかります。
●国内金価格は、国際金価格の変動そのものの影響を受けることになりますが、
それ以上に、ドル/円相場の影響を大きく受けやすいといえます。
⇒ 前述したケースでは、およそ15倍です。
●国際金価格そのものの価格水準が高く(上昇)なればなるほど、
国内金価格に対するドル/円相場の影響はより大きくなるといえます。
⇒ 前述したケースでは、およそ20倍超です。
なお、こうした国際価格と国内価格との間の関係というのは、
国際金価格だけでなく、
ドル建てで表示される国際商品価格(プラチナや銀など)
を国内商品価格(円建て)に換算する際にも当てはまります。