ドル安が世界の投資マネーに与える影響は?/ドル高の場合は?

ドル安のBRICsや新興工業国への影響は?@

BRICsや新興工業国といった
景気拡大や消費拡大が見込める国々や、

 

資源国などのように
商品価格や資源価格の上昇の
恩恵を受ける国にとっては、

 

今後の金利上昇や通貨高が見込めるようになることから、
世界の投資マネーが一気に流入するようになります。

ドル安のBRICsや新興工業国への影響は?A

こうした状況になると、
これらの国々は、投資マネーの流入や
インフレの拡大を抑制するために、

 

為替市場への介入や
政策金利の引き上げを行わざるを得なくなります。

 

具体的には、ドル買い・自国通貨売り、
金融引き締め政策などを行うこととなります。

 

とはいえ、こうした国々では、
為替市場への介入がもたらす外貨準備高の増加や、
為替市場への介入資金に見合う資金が
市中に放出されることから、

 

さらにインフレ懸念を
助長させる事態を招くことになります。

 

つまり、ドル資産で保有する海外の投資家から見れば、
ドル安が進めば進むほど、
インフレ懸念が助長されることになるということです。

 

また、それによって
海外投資家が保有するドルの価値は
目減りすることになりますから、

 

海外投資家としては、ドルからその他の代替資産、
具体的には原油や金(ゴールド)に
シフトせざるを得ないということになります。

ドル高の場合は?

基本的にドル高となる場合には、
前述したドル安のケースの反対の考え方となります。

 

すなわち、国際商品市場から
資金が流出しやすくなることから、
国際商品価格の下落要因となります。

 

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